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所在地
柴田昌一版画展ーヒロシマ資料より-
展覧会名
柴田昌一版画展ーヒロシマ資料より-
会  期
2012年10月15日(月)~10月20日(土)
時  間
11:00~19:00(最終日17:00まで)
会  場
ギャルリー志門 GALERIE SIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511 E-mail:g-simon@bu.iij4u.or.jp

展示風景 展示風景
展示風景 柴田昌一版画展カタログ
     
【作家コメント】  
 2009年の晩秋。長年の念願がかなって広島の平和記念公園を訪 問した。そのとき平和記念公園に展示された『ヒロシマ資料』を見て、改めて大きな衝撃を受けた。帰ったその日から『ヒロシマ』を描き始めた。唯々描かなけ ればならないと思った。一瞬の灼熱で一個の熔融塊と化したレンガや瓦、人骨など、日常が非日常の物体に凝固する不条理、「人間は何者ぞ!」と思った。今回 はこれらの作品を中心の展示となります。
 
     
【美術評論家・赤津侃 評】  
 版画家の柴田昌一は「戦後」と「災後」の原点を見つめ、敬虔なクリスチャンである心の希求を版に重ねてイメージを増殖してゆく。「ヒロシマ」の鎮魂と祈りと「福島原発」への怒りをつづり、静かに内省を込めて「人間に未来を」と静かにと訴える。
(柴田昌一版画展2012・カタログより抜粋)
 
     
【美術評論家/元神奈川県民ホールギャラリー課長・藤嶋俊會 評】  
 柴田昌一は、版画作家グループ「版17」の創立メンバーである。 「版17」が、横浜や東京での趣向を変えた展覧会のほか積極的に海外交流を行ったのは、従来の版画の複数性に頼ったのではなく、版の表現力を信じたからで あろう。2000年にはカナダのトロントで、2002年はスロベニアのリュブリアナで、2004年はパリで、さらに2008年はチェコとの交流展として、 神奈川県民ホールギャラリーで巨匠クルハーネクの特別展示終了後、プラハでも同展を開催した。このときの「版17」代表の柴田は同展のパンフレットのなか で、クルハーネクの強烈な肉体描写に「プラハの触覚と嗅覚」という表現で、版を超えた表現の力を感じとっている。
(柴田昌一版画展2012・カタログより抜粋)
 
     
【画廊より】  
 柴田昌一は、これまで一貫して「人間がもたらす自然破壊の不安と自然秩序復活への祈り」を作品のテーマとしてきました。2009年秋、広島を訪れた際、平和記念館のヒロシマ資料を見て原爆の凄まじい惨状に彼の芸術家としての魂はざわめきます。
「この不条理を描かねばならない!」
 その日以来、それまで描いてきた漠然とした不安はリアリティを増していきます。そして2011年3月、フクシマの原発事故が起こります。作品に描かれる 風景はフクシマのそれとリアルに重なり、観る者に迫ります。作家はヒロシマを原点に、文明の罪と向き合い、人間の叡智と未来への責任を問いかけます。今回 展示の柴田の一連の作品群は、震災をめぐる恣意的な表現活動として制作されたものではなく、震災以前から彼がどう芸術に取り組んできたかがうかがえます。
 

【略歴】  
柴田昌一 Shibata Shoichi  
1935年 神奈川県に生まれる  

1960年

武蔵野美術学校図工教員養成科卒業  

【個展(1983~2012)】  

〈銀座〉養清堂画廊、シロタ画廊、ぎゃらりーセンターポイント、ギャルリー志門/〈横浜〉彩林画廊、大気堂画廊、リーブギャラリー、ギャラリーMOVE

 

【国際展(1989~2012)】  

日本国際美術展、横浜上海交流展、中華民国国際美術展、ドイツインターグラフィック美術展、リュブリン国際反戦芸術展、カイロ現代国際フラフィック展 他

 

【グループ・団体展(1974~2012)】  

日本版画協会展、春陽展、プリントスペース展、版17展(海外・トロント展、ルヴリアナ展、パリ展、プラハ展、台北展)

 

【版画集(1991、2012)】  

「創世記より」(彩林画廊)2012「ヒロシマ資料より」

 

【受賞(1956~2012)】  

第1回シェル賞展佳作賞、春陽会新人賞・岡鹿之助賞、日本版画協会展新人賞、日本国際美術展ブリヂストン美術館賞、毎日日本現代美術展富山県立美術館賞

 

【個展(1983~2012)】  

〈銀座〉養清堂画廊、シロタ画廊、ぎゃらりーセンターポイント、ギャルリー志門/〈横浜〉彩林画廊、大気堂画廊、リーブギャラリー、ギャラリーMOVE

 

【収蔵】  

横浜市民ギャラリー、ブリヂストン美術館、富山県立美術館、栃木県立美術館、上海市立美術館、パリ国立図書館、チェコ・ナショナルギャラリー 他

 

【所属】  

日本版画協会会員、春陽会会員、日本美術家連盟会員