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所在地
画廊企画/連続個展 —シュタイナーと芸術—
「天の果実」新たな共生の芸術をもとめてvol.2
展覧会名
阿津美知子展
会 期
2010年11月1日(月)〜11月6日(土)
時 間
11:00 〜 19:00(最終日17:00まで)
会 場
ギャルリー志門 GALERIE SHIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511

会場風景
会場風景
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『人間/芸術/自然』21世紀の芸術をシュタイナーと考える。
 小泉晋弥(茨城大学教授・美術評論家)

 ちょうど百年前、『神秘学概論』で、シュタイナーは人間そのものを道具として、超感覚的な世界を研究すると述べた。「人間は、肉体を鉱物と共有し、エー テル体を植物と共有するが、それと同じ意味で、アストラル体を動物と共有している」。人間は、死ねば物質として鉱物となってしまう。「エーテル体」とは、 生きている間に肉体を崩壊しないように働き掛ける生命体のことであり、「アストラル体」とは、物事を認識する意識体のことであるという。そして人間を動物 と分けるものを「自我」とする。「人間の内なる神は、魂がみずからを『私』と認識するとき、語りはじめる」。シュタイナーの世界観は、私たちの言葉使いで 表せば、鉱物界/植物界/動物界/人間界の中で、肉体/生命/意識/自我が、複雑に結びついた何重ものネットワークということになるだろう。ここまでは 「開示された秘密」だが、さらにシュタイナーは「隠された本性」として霊について説明している。この場では、「宗教や芸術の諸経験は、エーテル体に働きか けて、それを生命霊に変える」という言葉を紹介しておくだけに留めよう。今回の企画に参加した作家たちの作品から、シュタイナーが魂と体の他に人間の中に あるという「霊」を感じ取れるだろう。

 笠原由起子は、植物の劇的な生命の在り様を、植物/鉱物/本(人間)という関係で示している。山田圭一は、人間/鉱物/家具として二十世紀文明の実相を 鉄のスクラップに集約した。秋本康子は、小石の集積に生命を見るシュルレアリズムの方法論を、人間/鉱物のオールオーヴァーの関係として展開している。 佐々順子は、植物/動物/人間の関係の境界を、デジタル技術によってまどろみの中に溶け込ませている。田辺修は、幾重にも張り合わせた紙と故郷の土によっ て、自我/風景というもうひとつの体形式を示している。阿津美知子は、ミクロの現象である絵具の凝固を宇宙論に飛躍させるという肉体/自我/霊のハイス ピードの往復運動に挑戦している。いずれの作家も二十一世紀美術の物質的でありながら超感覚的な特質を備えている点に注目したい。



   阿津美知子略歴
個 展  
1985 年 ギャラリー檜/東京  

1986 年

ギャラリー檜/東京  

1989 年

オープン・ハウス・ギャラリー(ニューヨーク)  

2008 年

ギャルリー志門/東京  

2010 年

ギャラリー檜/東京  

グループ展  

1982 年

三人展 (美術サロンはまの屋・東京)  

1986 年

三人展 (地球堂ギャラリー・東京)  

1988 年

インパクトアートナウ (韓国美術館・ソウル)  

1990 年

現代建築・コンテンポラリーアートフェア ’90(京都リサーチパーク/ アトリウム京都)  

1992 年

AUグループ展(Angel Orensanz Foundation・ニューヨーク)  

1993 年

4 Young Artists Exhibition (ギャラリー絵夢 ・東京)  
1995 年 ART AND ABSENCE OF CLOTHES ×AU(7ter−NATO−・パリ)
AU EXHIBITION IN ARTESTUDIO (ボンテノッサ)
2003 年 ベネチアビエンナーレ“EXTRA50”AUグレープ展(ベネチア)
中本誠司記念現代アート週間 (せんだいメディアテーク・仙台)
 

2005 年

ベネチアビエンナーレ AU グループ展(ベネチア)
HOPE韓日交流美術展(駐日韓国大使館文化院・東京)
“Nature and I” ( Gallery HO ・ソウル)
第23回 ARTEXパリ(Atelier Visconti・パリ)
第14回 ピョンテク国際アートフェスティバル(ピョンテク)
第3回 SIAPPE現代美術国際展(Palais des Congres Perpignan・ペルピニアン)
2005 日韓現代美術100人展(ギャラリーアーチストスペース・東京)
 

2006 年

HOPE韓日交流美術展(プサン近代美術館・プサン)
“Nature and I” ( Gallery HO・ソウル)
AUグループイベント(ナポリ)
L.A.国際アートフェスティバル(ASTOギャラリー・L.A.)
中日現代芸術展 (中国人民対外友好協会院・北京)
 

2007 年

再会展(青樺&KEYギャラリー・東京)
ピョンテク国際アートフェスティバル(平澤湖芸術館・ピョンテク)
ノー・ウォー横浜展(神奈川県民ホール・横浜)
コンテンポラリー平面と立体展(ギャラリー志門・東京)
GALERIE SIMON ART FAIR(ギャラリー志門・東京)
アルメニア国際アートフェスティバル(アルメニア現代芸術館・国際美術センター・アルメニア)
’07 ARTシャワー横浜展(横浜市民ギャラリー・横浜)
 

2008 年

’08 ARTシャワー横浜展 横浜市民ギャラリー(横浜)
GALLERY HINOKI ARTFAIR XI (東京)
 

2009 年

横浜開港アンデパンダン展(Bank ART studio NYK・横浜)
Art beat may 2009 ( ギャルリー志門・東京)
ノー・ウォー横浜展(神奈川県民ホールギャラリー・横浜)
Japan art early Christmas in New York 2009(hpgrp GALLERY・ニューヨーク)
 

2010 年

ARTWAVE2010 in福岡(福岡アジア美術館)
ARTWAVE2010 in新潟(りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館)