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所在地
画廊企画/連続個展 —シュタイナーと芸術—
「天の果実」新たな共生の芸術をもとめてvol.3
展覧会名
秋本康子展
会 期
2010年10月11日(月)〜10月16日(土)
時 間
11:00 〜 19:00(最終日17:00まで)
会 場
ギャルリー志門 GALERIE SHIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511

会場風景
エスキース
「Space-K」 F60
アクリル キャンバス
「Space-L」 F60
アクリル キャンバス

『人間/芸術/自然』21世紀の芸術をシュタイナーと考える。
 小泉晋弥(茨城大学教授・美術評論家)

 ちょうど百年前、『神秘学概論』で、シュタイナーは人間そのものを道具として、超感覚的な世界を研究すると述べた。「人間は、肉体を鉱物と共有し、エー テル体を植物と共有するが、それと同じ意味で、アストラル体を動物と共有している」。人間は、死ねば物質として鉱物となってしまう。「エーテル体」とは、 生きている間に肉体を崩壊しないように働き掛ける生命体のことであり、「アストラル体」とは、物事を認識する意識体のことであるという。そして人間を動物 と分けるものを「自我」とする。「人間の内なる神は、魂がみずからを『私』と認識するとき、語りはじめる」。シュタイナーの世界観は、私たちの言葉使いで 表せば、鉱物界/植物界/動物界/人間界の中で、肉体/生命/意識/自我が、複雑に結びついた何重ものネットワークということになるだろう。ここまでは 「開示された秘密」だが、さらにシュタイナーは「隠された本性」として霊について説明している。この場では、「宗教や芸術の諸経験は、エーテル体に働きか けて、それを生命霊に変える」という言葉を紹介しておくだけに留めよう。今回の企画に参加した作家たちの作品から、シュタイナーが魂と体の他に人間の中に あるという「霊」を感じ取れるだろう。

 笠原由起子は、植物の劇的な生命の在り様を、植物/鉱物/本(人間)という関係で示している。山田圭一は、人間/鉱物/家具として二十世紀文明の実相を 鉄のスクラップに集約した。秋本康子は、小石の集積に生命を見るシュルレアリズムの方法論を、人間/鉱物のオールオーヴァーの関係として展開している。 佐々順子は、植物/動物/人間の関係の境界を、デジタル技術によってまどろみの中に溶け込ませている。田辺修は、幾重にも張り合わせた紙と故郷の土によっ て、自我/風景というもうひとつの体形式を示している。阿津美知子は、ミクロの現象である絵具の凝固を宇宙論に飛躍させるという肉体/自我/霊のハイス ピードの往復運動に挑戦している。いずれの作家も二十一世紀美術の物質的でありながら超感覚的な特質を備えている点に注目したい。



秋本康子 プロフィール   

1973

村上 香氏に師事
 

1974

第25回現展に初出品、以後毎年(6月)出品
 

1976

第27回現展で準会員推挙、新人展出品
グループ展「新ロマン派展」出品、以後毎年(3月)出品
 

1993

現展会員賞受賞、現展100人展等出品
韓・日現代絵画SEOUL展出品
 

1996

個展(於・ギャラリー八重洲東京)
 

1999

現展会員賞受賞
「1999現代美術韓日展」(於・韓国清州)出品
 

2000

「2000現代美術日韓展」(於・銀座地球堂画廊)
画廊企画「綺羅星展」(於・千駄木画廊)以後毎年(7月)出品
 

2001

画廊企画「新春展」(於・千駄木画廊)、「6thOASIS 2001」(於・大阪ツイン21)、「日本画廊協会展」、「第17回東京展」、「第13回平和を願う美術展」、「2001現代美術韓日展」以後毎年出品
 

2002

個展−粒子との対話−(於・ちばきんアートギャラリー)
現展運営委員会
 

2003

「第29回東京展」で優秀賞
 

2004

「第16回平和を願う美術展」で自作を語る(特陳)出品
 

2005

モノクローム21展(シビックギャラリー)
 

2006

個展−続・粒子との対話−(ギャラリー八重洲東京)
 
 現在 現代美術家協会会員、東京展会員、日本美術家連盟会員