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所在地
画廊企画/連続個展 —シュタイナーと芸術—
「天の果実」新たな共生の芸術をもとめてvol. 2
展覧会名
山田圭一展
会 期
2010年10月4日(月)〜10月9日(土)
時 間
11:00 〜 19:00(最終日17:00まで)
会 場
ギャルリー志門 GALERIE SHIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511

会場風景

flourbone2

会場風景
heart(手前)Bonechair(奥)
『人間/芸術/自然』21世紀の芸術をシュタイナーと考える。
 小泉晋弥(茨城大学教授・美術評論家)

 ちょうど百年前、『神秘学概論』で、シュタイナーは人間そのものを道具として、超感覚的な世界を研究すると述べた。「人間は、肉体を鉱物と共有し、エー テル体を植物と共有するが、それと同じ意味で、アストラル体を動物と共有している」。人間は、死ねば物質として鉱物となってしまう。「エーテル体」とは、 生きている間に肉体を崩壊しないように働き掛ける生命体のことであり、「アストラル体」とは、物事を認識する意識体のことであるという。そして人間を動物 と分けるものを「自我」とする。「人間の内なる神は、魂がみずからを『私』と認識するとき、語りはじめる」。シュタイナーの世界観は、私たちの言葉使いで 表せば、鉱物界/植物界/動物界/人間界の中で、肉体/生命/意識/自我が、複雑に結びついた何重ものネットワークということになるだろう。ここまでは 「開示された秘密」だが、さらにシュタイナーは「隠された本性」として霊について説明している。この場では、「宗教や芸術の諸経験は、エーテル体に働きか けて、それを生命霊に変える」という言葉を紹介しておくだけに留めよう。今回の企画に参加した作家たちの作品から、シュタイナーが魂と体の他に人間の中に あるという「霊」を感じ取れるだろう。

 笠原由起子は、植物の劇的な生命の在り様を、植物/鉱物/本(人間)という関係で示している。山田圭一は、人間/鉱物/家具として二十世紀文明の実相を 鉄のスクラップに集約した。秋本康子は、小石の集積に生命を見るシュルレアリズムの方法論を、人間/鉱物のオールオーヴァーの関係として展開している。 佐々順子は、植物/動物/人間の関係の境界を、デジタル技術によってまどろみの中に溶け込ませている。田辺修は、幾重にも張り合わせた紙と故郷の土によっ て、自我/風景というもうひとつの体形式を示している。阿津美知子は、ミクロの現象である絵具の凝固を宇宙論に飛躍させるという肉体/自我/霊のハイス ピードの往復運動に挑戦している。いずれの作家も二十一世紀美術の物質的でありながら超感覚的な特質を備えている点に注目したい。

【関連イベント】シンポジウム
最終日2010年10月2日(土)17:00〜
パネリスト/小泉晋弥(茨城大学教授・美術評論家)、笠原由起子(造形作家)、山田圭一(造形作家)
司会進行/西松典宏(元NHK日曜美術館プロデューサー)
テーマ:『人間/芸術/自然』新たな創造への対話
懇親会:ビオディナミ・ワインパーティー7:00.pm〜8:30.pm 小泉先生、西松氏、参加作家を囲んで。
※ビオディナミ=シュタイナーが提唱した農法。化学肥料を使わず月や惑星の動きに合わせて葡萄を栽培する。
ワイン選定/深井美子(日本ソムリエ協会認定ソムリエール)
小泉氏・基調講演

パネリスト

パネリスト紹介
   ■ 小泉晋弥

1976

東京藝術大学美術部芸術学科卒
 

1978

東京藝術大学大学院美術研究科美術教育修士課程
 

1984〜1989

いわき市立美術館学芸員
 

1990〜1991

郡山市教育委員会美術館建設準備室主査兼学芸員
 

1993〜1996

郡山市美術館主任学芸員
 

1996〜2000

茨城大学教育学部准教授
 

1997〜2002

東北大学文学部非常勤講師
 

1999〜現在

東京藝術大学美術学部非常勤講師
 

2000〜現在

茨城大学教授
 

2003〜現在

愛知県立芸術大学非常勤講師
 
専攻は美術理論、日本美術史。主な著書に『天心イコノグラ フィー岡倉天心アルバム』(2000)、『岡倉天心と五浦』(共著、1998)、『緑の森の一角獣座』-モニュメントと庭の接点 緑の森の一角獣座若林奮 (1999)、『虚空に種まく人 草間弥生の労働・科学・芸術』(2000)展覧会では「呼吸する視線—河口龍夫 見えないものとの対話」(1998)、 「彫刻・具象表現の解体と構築」(1999)、『彫刻なるもの』—人間と世界の仲介者『彫刻なるもの-川島清・土谷武・若林奮の作品から』(2006)、 などがある。
 
   ■ 西松典宏

1944

岐阜県生まれ
 

1967

東京大学文学部卒業
 

1967

NHK入社
 
1979より日曜美術館をはじめとする美術番組を担当。主な番 組にNHK特集「ルーブル美術館」、「オルセー美術館」など。また、NHKエデュケーショナルのエクゼクティブ・プロデューサーとして「新日曜美術館」な どの制作に携わり美術番組のプロデューサーを務めた。著書に『『NHKオルセー美術館』—リアリズム・美の革命—(共著)、—都市「パリ」の自画像—(共 著)など。現在フリー。
 
   ■ 笠原由起子
多摩美術大学大学院美術研究科修了
<主な展覧会>
 
2009 水と土の芸術祭 石油の里公園内蔵 新潟県立植物園  

2007

メタモルフォーゼー場の記憶— トキアートスペース
 

2006

New Year's Card by Japan Artist セルビア、トキアートスペース
 

2005

メタモルフォーゼー場の記憶— ギャルリプス
 

2003

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003
 

2002

手で見る森のかたち 長野県辰野美術館
 

2001

フィラデルフィアクラフトショウ USA
 

2000

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000
化石になった森ひらかた 枚方市立御殿山美術センター
 

1999

嗜欲の器展 アノニム匿名的な共通性 ギャラリーいそがや
 

1992

ミトアニュアル’92 大きな日記/小さな物語 水戸芸術館
 

1990

土の造形 栃木県立近代美術館 時代の角 スパイラルガーデン
 

1988

シガアニュアル’88 陶.生まれ変わる造形 滋賀県立近代美術館
クレイアート’88 佐賀町エギジビットスペース 他
 
<Art Project/Workshop>  
2009 水と土の芸術際 アースブックワークショップ(協力 新潟県立植物園)  

2008〜2009

さまざまな有用植物のかたち 昭和病院(協力 東京都薬用植物園)
 

2004〜2005

高知の植物 フローラ 高知医療センター (協力 牧野植物園)
 

2002〜2003

松之山の植生 越後松之山自然科学館キョロロ
 

2001〜2002

辰野の植生 長野県辰野美術館ワークショップ
 

2000

松之山の植生 松之山の自生種を散策するワークショップ
 

1999〜2000

アートな自然探偵団 市民とのフィールドワーク 枚方市立御殿山美術センター USA
 

1998〜1999

田代原周辺の植生 土地の記憶 雲仙天草国立公園田代原トレイルセンター
 

1997〜1998

白神山地周辺の植生 秋田県立大学生物学部アートワーク
 

1993

七が浜アートウォリアーズ 七ヶ浜国際村 縄文を考えるワークショップ
 

1991

宮城県美術館創作室ワークショップ
 
   ■ 山田圭一
1968 千葉県生まれ  

1989

OBJECT東京展 大賞
 

1991

コニカアーティストプライズ 大賞
 

1996

トシオササキ アシスタント (ブルックリン)
 
<展覧会>  
1989 OBJECT東京展 (パルコ 渋谷)  

1993

個展 (コマツアートスペース 銀座)
個展 (ギャラリー上田デコール 銀座)
 

1994

オ・キ・ラ・クISM展 (コマツデパート 銀座)
 

1996

インターナショナル扇展(NY)
 

1999

個展 (アカデミア プラトニカ 那珂市)
 

2000

現代美術の「今」展 (アカデミア プラトニカ 那珂市)
 

2001

自然の言葉・美術のかたち 「日立市博物館 日立市」
それぞれの箱展(アカデミア プラトニカ 那珂市)
 

2002

カフェ・イン・水戸 水戸芸術館主催 (アカデミア プラトニカ 那珂市)
 

2004

軸展 (アカデミア プラトニカ 那珂市)
 

2005

Beyond the Border from Here展 (ギャラリー木葉下 笠間)
 

2005

われらの時代 (水戸芸術館 水戸市)
 

2010

3rd standard 山田圭一立体家具展 (クレメントサロンワークショップ青山)
 
<ART PEFORMANCE>  
2000 SaxopohbiaサキソフォビアとのJAZZ・ARTコラボレーション (ギャラリー木葉下 笠間)  

2002

スペース・ラボ・BUBBLE 1ST Anniversary Party (スペース・ラボ・バブル 水戸市)