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所在地
「天の果実—新たな共生の芸術をもとめてー」vol.2
安藤栄作展

展覧会名
安藤栄作展
会 期
2009年10月3日(月)−10月10日(土)
時 間
11:00 〜 19:00(最終日17:00まで)
会 場
ギャルリー志門 GALERIE SHIMON
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル3F
TEL:03-3541-2511

「天の果実  -新たな共生の芸術をもとめて-」序文

『21世紀の芸術をシュタイナーと考える』
昨年ギャルリー志門での安藤栄作・鈴木蛙土二人展の会場で、彼らと画廊主の深井氏とシュタイナーについての話が弾んだことをきっかけに、この連続個展が企 画された。そのときの話題は、ヨーゼフ・ボイスの背後に見えるシュタイナーの思想のこと、その根本に古代から貫かれている自然と人間存在の連続性について の深い経験と思索が横たわっていることなど、とりとめはなかったと思う。しかしその場の4人にとっては、タガが外れたように亀裂の入った世界の奥底から、 漏れ出ることを止められなくなった光のような、夜明けのような希望が感じられた。この感覚は、実はもっと多くの人たちと共有できるのではないか、物質文明 であった20世紀はすでに終ったのだから…。そのような呼びかけに応じてくれた6人の作家の作品は、新たな光の下に置くことによって、これまでとは異なる 世界を開いてくれるだろう。
坂本龍彦氏は徹底して物質としての絵具を発掘して、幻ではない生命を証明しようとする。安藤栄作氏は、木がそのまま霊であった時代の感性を私たちによみが えらせてくれる。松井貞文氏は、からみあう紙と墨の狭間で、宇宙の始まりでもあるイメージの出現に立ち会おうとしている。のはらかずみ氏のステンレスバッ トは、21世紀の額縁として科学の芸術化を暗示する。井坂健一郎氏は、写真という最も20世紀的なメディアが、実は光という最も霊的な力によって世界を写 すものだったことに気づかせてくれる。酒井信次氏の、石、木、紙という素材はそれぞれ、鉱物=大地、天と地の仲介者、人間の技術=薄っぺらな精神という主 題そのものに直結している。これらの私の勝手な印象は、個展会場で、またシンポジウムの中で確認していただければと思う。
(小泉晋弥/茨城大学教授・美術評論家)
「展示風景 ぐるっとかお」

4. わんれん  クリ
190,000円
5. ひざかっくん  マツ
180,000円
7. かお  マツ
50,000円
8. でかお  マツ(左)
190,000円
18.金髪もひかん マツ(右)
90,000円
10. ぱんち マツ
50,000円
11. そばーじゅ マツ
120,000円
13. かお ナラ
90,000円
14. りーぜんと マツ
50,000円
12. かお クヌギ
70,000円
15. ぱいなっぷる クリ
190,000円
16. もひかん クヌギ
60,000円
19. わんれん キリ
100,000円
20. ろんげ マツ      
200,000円       
21. かおかたち ドローイング   
20,000円   
「作品No. 配置図」
1. Being   クリ  600,000円
2. ぼでい  ビャクシン  130,000円
3. いんであん  クヌギ  60,000円
4. わんれん  クリ  190,000円
5. ひざかっくん  マツ  180,000円
6. ろんげ  ナラ  60,000円
7. かお  マツ  50,000円
8. でかお  マツ  190,000円
9. コズミックハンド クワ ナラ  600,000円
10. ぱんち マツ 50,000円
11. そばーじゅ マツ 120,000円
12. でかお ビワ 190,000円
13. かお ナラ 90,000円
14. りーぜんと マツ 50,000円
15. ぱいなっぷる クリ 190,000円
16. もひかん クヌギ 60,000円
17. かお クヌギ 70,000円
18. 金髪もひかん マツ 90,000円
19. わんれん キリ 100,000円
20. ろんげ マツ 200,000円
21. かおかたち ドローイング 20,000円
22. Being ナラ クワ 50,000円
23. コズミックダンス ナラ 40,000円
24. 重なる宇宙 サクラ 30,000円
25. コズミックウインド プラタナス 30,000円
26. Being クワ 30,000円

■「天の果実」展によせて

シュタイナーが言うように、物事の本質への気づきは理論やマニュアルの中にあるのではなく、アーティスティックな直感によって導かれると強く感じている。 たとえば科学者や発明家、教育者や自然農法家が解決されない問題にぶつかった時、考え抜いたあげく解決策が突然天から降りてくる話をよく聞く。歴史の中の さまざまな発明はそうやって生まれたものも多いと思う。アーティストが制作する時は逆にそれなくしてはまったく前に進めない。コンセプトや理屈で組み立て ていく制作方法でなく、「さて、自分から何が生まれるのだろうか」と手探りで荒野を旅する制作の方法ではいかに次の気づきに気付くかということが歩みの最 も大切なことだ。実際そのように制作に取り組んでいると自分を覆っているこの世のさまざまなベールが剥がれていく時がある。そんな時は自分がこの宇宙のあ まりにも一部で、大いなる宇宙意思が自分というパイプを通して制作に流れ込んでいるのを感じる。それは何ものにもかえがたい至福の瞬間で、本来の自分は人 の世のものでなく、大いなる宇宙の一部で人はみなそれぞれ大いなる宇宙の出先機関なのだと素直に思える。押さえ込んで探求する生き方制作のしかたでなく、 回路が繋がって封印されていた叡智を思い出すようなありかた。その特性と可能性はこの世の行いの中でアートこそが最も持っていると思っているし、アートだ からこそ大手を振ってそのように歩けるのだと思っている。

今まで少なからずコンセプトや現代美術の流れを意識して長い間彫刻を造ってきた。
しかしいつまでたっても何か自分の核心に触れる事ができず、もどかしさを感じていた。核心に触れずに人生を終える事は生まれる前の約束を忘れているような ものだ、と感じてもいた。今年になって回りからどう思われようと、時代や地域、状況や環境、自らの技術や理屈やコンセプトからも自由で自立している作品を 作ろうと強く思うようになった。そのアクションは今までになく自由で楽しく、自分という故郷に帰ったようだった。それはまた、地球や人類のこの大いなる変 化の時に、私自身が常に宇宙の一部であるという意識の実践であり目覚めであるのかもしれない。この展覧会での制作と発表はその第一歩であり、紐解くとそれ はシュタイナーの語るスピリットであると思っている。

安藤栄作/彫刻家



作家略歴
  

1961

東京生まれ
 

1986

東京藝術大学彫刻科卒業、1987年より作家活動を開始する
 

1990

本来の水と空気を体に取り込むため、福島県いわき市の山中に移り住む
 

1997

エッセイ集「降りてくる空気」出版
 
   

主な展覧会
  

1992

「NEW ART SCENE IN IWAKI 安藤栄作展」(いわき市立美術館)
 

1996

「福島の新世代96」(福島県立美術館)
 

2001

うつくしま未来博「森の人」プロジェクトプロデュース
「ヴァイブレーション・結び合う知覚」(宇都宮美術館)
「アボリジニに捧ぐ・森の人からのメッセージ・安藤栄作展」(いわき市立美術館)
 

2003

「N・E blood21安藤栄作展」(リアスアーク美術館)
 

2004

「アジアの潜在力・海と島が育んだ美術」(愛知県立美術館)
 

2007

「Breeze of Soul・安藤栄作展」(東京国際フォーラム・エキジビションスペース)
 

2008

「丸木スマ展・世代を超えて共演」(埼玉県立近代美術館)
「駅2008 鶴見線に降りたアートたち」(JR東日本鶴見線)
「LIVE・コラボレーションワーク・安藤栄作 鈴木蛙土」(ギャルリー志門)
 

2009

「Being・安藤栄作展」(アートワークスギャラリー)
「里山アート動物園」(松代農舞台ギャラリー)
 
その他、個展・グループ展・パフォーマンス・他ジャンルとのコラボレーションなど多数。
現在はいわき市の海沿いにアトリエを移し、海の光と波動を浴びて制作を続けている。
 
   

シンポジウム
  
パネリスト: 小泉晋弥(茨城大学教授・美術評論家)  
テーマ: 『21世紀の芸術をシュタイナーと考える』
 
前 期: 10月3日(土)5:30.pm〜小泉晋弥+坂本龍彦 安藤栄作 のはらかずみ
 
後 期: 10月31日(土)5:30.pm〜小泉晋弥+松井貞文 井坂健一郎 酒井信次
 
懇親会: ビオディナミワインパーティー 各7:30.pm〜
 
※ビオディナミ=シュタイナーが提唱した農法。
化学肥料を使わず月や惑星の動きに合わせて葡萄を栽培する。
 
ワイン選定:深井美子(日本ソムリエ協会認定ソムリエール)
※ビオワインの他に普通のワインもご用意いたしますので飲み比べることができます。
・会場:ギャルリー志門
・定員25名
◎要予約 お申し込み・お問い合わせ 03-3541-2511