MILESTONE

2021年11月22日(月)ー12月4日(土)日休み  11:00-19:00(最終日17:00)

 
 

会場風景

安藤榮作「海であり空であり大地であり」  クス  460,000円(税別)
安藤榮作「小躍りするトルソ」  クス  60,000円(税別) ●売約済み

 
 
 

長谷川浩子「トオクヘ」43×43cm  クス 270,000円(税別)
長谷川浩子「ダッコ」 ヒノキ  100,000円(税別)  ●売約済み

 
 
 
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安藤榮作「磁力の核へ・Human Being 」 クス  200,000円(税別)  ●売約済み

 
 
 

長谷川浩子「ヒカリノヨウニ」 ヒノキ  90,000円(税別) ●売約済み

 
 
 
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(左)長谷川浩子「カゼグモ」 ヒノキ 90,000円(税別) ●売約済み
(右)安藤榮作「歩く山」 クス  360,000円(税別)

 
 
 
 

安藤榮作「福島至福の波Ⅰ」  クス  70,000円(税別) ・・・大きい波(「風のトルソ」の隣にある波)
安藤榮作「 風のトルソ」  クス・ビャクシン 60,000円(税別)
安藤榮作「福島至福の波Ⅱ」  クス  70,000円(税別) ・・・小さい波(壁の左側に単独で設置されている波)●売約済み

 
 
 
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(左)長谷川浩子「ソラヘ」 ヒノキ  390,000円(税別)
(右)長谷川浩子「カゼノミチ」 ヒノキ  450,000円(税別)

 
 
 
 

長谷川浩子「ハート」 ヒノキ 70,000円(税別)

 
 
 
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安藤榮作「横たわるトルソ」  クス  80,000円(税別) ●売約済み

 
 
 
 

(左)長谷川浩子「ソラヘ」 ヒノキ 60,000円(税別) ●売約済み
(右)長谷川浩子「ヒカリノヨウニ」 サクラ  70,000円(税別)

 
 
 
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安藤榮作「ソバージュで立つ人」 h77×w41×d13cm クス  400,000円(税別)

 
 
 
 
 

 ちょうど10年前の3.11東北大震災のその日、画廊では「安藤榮作・長谷川浩子二人展」を開催していた。東京も大きな揺れがあり、私はあわてて事務室から飛び出し会場の彫刻を手で押さえた。ビルの上階からは人々が顔をこわばらせ階段をバタバタと降りてくる。揺れは止まらずビルに一人取り残されるのではという恐怖から私も外に飛び出した。汐留の高層ビルがゆっくりゆらゆらと大きく揺れていた。人々はなすすべもなくただオロオロとあたりを見回していた。
 しばらくすると揺れも収まったので急いで画廊に戻ると2mの細長い彫刻が倒れて、彫刻台もガタガタと移動している。しかし台座の上の彫刻は倒れもせず落ちもせず、ちんまりと台に乗っかっている。よく見ると彫刻を乗せたまま台座はひとりで歩いていて壁にぶつかって止まっていた。私は何に驚いたかって、地震よりその彫刻の安定感に芯から驚いた。すぐに安藤さんに電話をするも繋がらない。
 福島にアトリエを構えていた二人は新潟の親戚の家に身を寄せたが、安藤さんは翌日から木を拾ってきて彫刻を彫っていたという。長谷川さんは3.11の翌々5月に以前から銀座の画廊で個展を予定していたのだが、彫刻はすべて海に流され手元には一つもない。誰もが無理だと思っていた個展だったが、なんと各処に預けてある作品をかき集めて会期に穴をあけずに長谷川さんは個展を開いたのだ。

 家も家財も思い出の作品もすべてを失い精神を喪失してしまいそうなあの状況下で、どこからこのエネルギーが生まれてくるのだろう。周知の通りその後の二人の活躍はめざましい。魂が震えるようなすばらしい作品をたくさん見せてくれる。彫刻を作るためにこの世に生まれて来た人なのだと思う。

 今回、再び「二人展」を開催させて頂くこととなったが、彼らが彫刻を通して私たちに伝えてくれるものをこの展覧会で感じでいただければ幸いです。(店主敬白)

 
 
 
 

DM