渡辺 悟 展
2022年5月23日(月)ー5月28日(土)
いつもは満開の桜や静物を楽しげに描く渡辺悟さんだが、今年は一変して平和を訴える抽象作品を発表した。今、一番言いたい事なのだと言う。
会場風景
「Stop The War」 130F ×2 キャンバス 油彩
「Stop The War」
戦後間もなく東京の九段・靖国神社のお膝元に生まれた渡辺さんは、幼いながらも悲惨な東京の情景を記憶しているという。平和を取り戻した日本ではあるが、今、ニュース等で破壊されたウクライナの街を目の当りにすると「no more war」と叫ばずにはいられない。
①「BLACK LIVES MATTER」100F キャンバス 油彩
②「Stop The War」100F キャンバス 油彩
③「大きいのが上」100F キャンバス 油彩
④「Stop The War」100F キャンバス 油彩
「BLACK LIVES MATTER」
2020年に米ミネソタ州で起こった「ジョージ・フロイド事件」を受けて全米に広がった抗議運動で有名になった言葉であるが、渡邊さんは黒人の命が軽んじられてきた歴史的事実に向き合うことが大事だという。肌の色だけで差別するこんな社会は終わりにしようと訴える。人種差別はアメリカだけの問題ではない。日本にも多くの外国人が暮らしている。私達の身近なところにも差別は潜んでいるのだ。
「大きいのが上」
城のお堀を見ていると小さな石の上に大きな石が器用に積み上げられ立派な石垣を造っている。まるで社会の縮図のようだ。弱きものが圧迫される不条理な社会。だが小さな石がなければ大きな石も石垣もたちまち崩れてしまう。どんな石もみんな大事。
①「BLACK LIVES MATTER」 100F キャンバス 油彩
②「BLACK LIVES MATTER」 100F キャンバス 油彩
③「Stop The War」 100F キャンバス 油彩
DM