《ギャルリー志門35周年記念特別企画・第3弾》

2022年11月21日(月)ー12月3日(土)日休み

11:00-19:00(最終日17:00)





会場風景

「DEDICATE TO NOBLE SOULS」  ヒノキ  1,200,000円(税別)

















「囚われることのない魂・女」 クス  900,000円(税別)
「囚われることのない魂・男」 クス  700,000円(税別)

















「うずくまる自由(大)」 クス  500,000円(税別)













会場風景2

「Being」ヒノキ・サクラ、アクリル、オイルステイン  700,000円(税別)

















うずくまる自由(中)  ブロンズ   280,000円(税別)

















うずくまる自由(中) クス  100,000円(税別) ★ブロンズの原型













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「うずくまる自由(中)」クス  80,000円(税別)
「うずくまる自由(小)」クス  50,000円(税別)

◎うずくまる自由の小品3点を並べてみました。左から
「うずくまる自由(中)」クス    ★ブロンズの原型
「うずくまる自由(中)」クス  
「うずくまる自由(小)」クス 

















「歩き続ける自由」 クス  70,000円(税別) ★ブロンズの原型  ●売約済み
「歩き続ける自由」 ブロンズ  230,000円(税別)
  

















「歩き続ける自由」 サクラ  400,000円(税別)













会場風景3

「Being-2」クス  90,000円(税別)  ●売約済み  
「南風の人」 サクラ  350,000円(税別)    

















「Being-1」 クス  70,000円(税別)   ●売約済み
「Being-3」 クス  120,000円(税別)   ●売約済み













ドローイング

「うずくまる自由1」ドローイング  40,000円(税別)
「歩き続ける自由」 ドローイング  40,000円(税別)
「うずくまる自由2」 ドローイング  40,000円(税別)  ●売約済み

















落下と飛翔 安藤榮作へ

水沢 勉

 久米仙人については、兼好法師の『徒然草』中の一篇によって記憶に刻まれているひとが多いはずだ。
 「物洗ふ女の脛の白き」に心惑い飛行能力を失ってしまう仙人。ひとは「えならぬ匂ひに心ときめきする」もの。自在に空中飛行できる神通力を久米仙人は、うら若い女性の色香によって落下してしまった、と『今昔物語集』も伝えている。兼好法師はその逸話を官能の誘惑の典型例にユーモアを込めて挙げたのだ。
 しかし、『今昔物語集』によれば、地上に落ちた仙人はその女性と結婚し、世俗のひととなる。そして、都の造営のために人夫のひとりとして働いていたときに、再び修行を決意し、大量の木材を念力で空中搬送することに成功する。仙人として復活したのだ。
 わたしには安藤榮作という現代日本に生きる木彫家と久米仙人が重なるときがある。聖俗の境界を囚われることなく彫刻という制約の多い表現手段を自由自在に解き放とうとしているからだ。
 手にするのはそれほど大きくはない斧である。
 それが打痕を残しながら、木のなかからさまざまな形を彫りだす。それは身近な動植物であったり、幻想的な鳳凰であったりもするのだが、基本、写実表現であり、人の姿であること(ひとがた)であることが通常モードである。ときにそれが抽象化されて、老若男女を問わない原型ともなる。そして実際に森のなかにそれらが展示されて風景と合体することもある。
 鉈彫りといわれる平安時代後期に特徴的な、あえて都ぶりの洗練をうち捨てた一見素朴とみえるが、じつはきわめて意識的に内面の表出に傾いた仏像群が存在する。それは流派として継承されるのではなく、地方色とよい意味で混ざりながら日本各地に優れた作例を破線状に残すことになった。江戸期を代表する仏師のひとり円空は、その隠れた水脈に息づいている彫刻の生命を汲みあげたのである。
 2020年に円空賞を受賞した安藤榮作が、岐阜県美術館で記念展をしたとき、まさに新型コロナウイルスの感染拡大がはじまったときに重なり、世情は暗い不安に包まれていた。会場の中央には円空としては大作というべき不動明王が立ち、その周囲には安藤が手斧で刻んだ無数のひとがたが敷きつめられていた。
 3.11のカタストロフで多くの生命が落下した。落命。その記憶も蘇る。しかし、身を屈めてそのひとつひとつに近づき、不動明王を見あげると、それは憤怒の相ではなく、喜悦に満ちた笑みを湛えているのだ。
 落下。そして飛翔。安藤榮作という彫刻家は、その希望のダイナミズムの秘密に通じている。 (みずさわ つとむ 美術評論家/神奈川県立近代美術館長)         
        

円空大賞展・円空仏不動明王とコラボレーション。2020年 岐阜県美術館








































































「大地のひと」2022

「大地のひと」 信濃の国・原子感覚美術祭(長野県)2022  千年の森で制作

















DM