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私の意図は、自然そのものを版画作品の中に写真のようにリアルに再現することにあるのではない。
私自身にしかイメージ出来ない自然を再構築することによって、そのリアリティを版表現の中に取り入れようと考えている。
私の銅版画作品は、従来の版画というよりはむしろ版表現による絵画と言えるだろう。
他の画材や技法では決して表現することの出来ない版表現のモノトーンの美を打ち出し、細密な描写を加えることによる深い精神性を感じさせる表現こそ、私の特徴である。
私は現代美術におけるこのような版表現の可能性を追求することをこれからも信条としていきたい。
展覧会では大型の作品、小品を合わせて16点程を展示する予定である。
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